今年の10連休で、約8年飼ったカクレクマノミを不慮の事故で昇天させてしまい、水槽をあらたに再構築しました。かかった費用がこれから始められる方の参考になればと思いまとめてみました。
私の目指すところは、カクレクマノミと他の魚の混泳、できればサンゴまで飼育したいというレベルです。趣味がたくさんあるため、本格的なアクアリスト様のようなことはできませんので、手間暇を掛けずに水槽を見て癒やされればそれで良いと考えています。
掛かった費用
- 水槽 29,608円
- ライブロック 5,000円
- 底砂 1,300円
- バクテリア製剤 1,800円
- ヒーター 2,000円
- 電源タップ 1,000円
- 水質試験薬 7,000円
- プロティンスキマー 3,400円
- カクレクマノミ(2匹) 1,900円
- シッタカ貝 400円
- マガキガイ 400円
計 53,808円
水槽以外の数字は丸めてあります。娘への誕生日プレゼントを兼ねていたとはいえ、なんだかんだ言って結構お金が掛かりました。
この中でも、7の試験薬と8のプロティンスキマーはマストではないため、初期投資額からは減らせると思います。
また、私は元からもっているグッズがあるため、その分の投資が抑えられています。必需品はこちらを参考にして下さい。海水用の塩とか、比重計等を購入する必要がありますが、これらを購入しても1万円は超えないと思います。
私の購入したもの
1.水槽
とても満足しています。ガラス水槽で黒を基調としているため、高級感もあります。我が家のリビング映えに一役買ってくれています。
2.ライブロック
水槽の水量から計算して、2㎏分購入しました。
私は、田舎に住んでいるので、アクアショップも限られています。
ライブロックは海水魚飼育には必需品ですし、水槽のレイアウトでも重要なアイテムです。選り好みできないのが悲しいところでした。形の良いちゃんとしたライブロックが欲しいなら、信頼できる業者から通販で購入するという方法も検討してはいかがかと思います。
変なライブロックを買うと、いろいろ出てきて、水槽のトラブルの元になりますので、慎重に選びましょう。私は、一回目のライブロックからカニが出てきて、退治に手を焼いた経験があります。
3.底砂
どこでも売っているのはポピュラーなやつで良いと思います。
粒の細かさで、パウダーか細目かで迷いましたが、前の水槽でパウダーを使っていて、苔が溜まりやすい印象を持っていましたので、今回の水槽では細目を使うことにしました。
底砂が水中で舞うと、サンゴには良くないそうですので、サンゴ飼育を考えている方には細目をオススメします。
実際に水槽に敷いてみた印象ですが、小さい袋ではちょっと足りなかったかもなーと思ったので、小さい袋にしなくてよかったです。
4.バクテリア製剤
少しでも水槽を立ち上げたくて、BICOMのスターターキットを投入してみました。私が手引書としている本でも紹介されているものです。
この手のものは、見た目で『効果がわからない』という一言につきます。
水槽を立ち上げるためには、バクテリアを繁殖させることが重要です。バクテリアの繁殖が整わないまま生き物を水槽に投入すると、汚れをろ過できず、水質が悪化して、魚が死んでしまいます。
バクテリア製剤は、この繁殖を促すものらしいのですが、何せ透明な液体であり、これを入れなかったらどうなっていたのかを測定することもできません。私の場合、早く魚を入れたかったので今回はコレを使ってみました。
なお、8年前の立ち上げでは、何も使いませんでした。ですから、魚を入れるまで1ヶ月近く待てる人は、このバクテリア製剤は不要です。
5.水質試験薬
とにかく、魚を早くいれたい。水槽を空回しして約1ヶ月とか待てないし、ずっと飼う気の無いパイロットフィッシュも入れたくないし、、、と思ってバクテリア製剤を投入したのですが、水質がわかりません。
入れてよいやら悪いのやら、確認するために、試験薬を買いました。
水の状態を客観的に確認できるということは、初心者にとって安心です。この先、何か水槽にトラブルが起きても確認する手段があるのはこころ強いです。
ネットでは、試験薬は不要とされるご意見も多く、それはそれで理にかなっていますので、ここは人によって意見のわかれるところなのではないでしょうか。
ちなみに、私は水槽立ち上げから10日で魚をいれました。
試験薬で、バクテリアの状況を確認できたからこそ、安心して魚を投入できたのは確かです。この試験薬は、水質をきちんと測定できるかわりに高いです。バクテリア製剤と同様に、ゆっくり時間を掛けられる方は揃えなくても何とかなります。
オーバーフロー型の水槽を使えば、それなりに水質は安定しますので、試験薬を使わずに汚れが目だってきたら水換え・掃除をすれば十分飼育できます。
私はサンゴ飼育までを目標にしていますので、水質はこれまでより、少しシビアに見ていきたいと考えており、試験薬は思い切って買って良かったなぁと思います。
6.プロティンスキマー
アクアショップの店員さんに、「本当にサンゴが飼いたいなら、プロティンスキマーとクーラー、そして殺菌灯は検討した方がいいですよ。」と言われています。
本格的なプロティンスキマーはごっつくて、リビングに置き場もありません。そこで導入したのが『海道河童』です。これを付けたことで、以下のメリットがありました。
- ろ過能力があがり、水がきれい
- 水槽の水流が増えた
反対に、以下のデメリットもありました。
- 小さいサイズですが、ウチの水槽の背面には取り付けられなかった
- 水槽横に付けざるを得ず、せっかく付いている水槽の蓋をずらす必要がある
- これだけで、電源を2つ増設する必要があった
水質と引き換えに、見た目を犠牲にせざるを得ませんでした。既存スペックでもろ過能力は十分に有していますが、スキマーを付けたことで、更にろ過能力がアップしました。このまま、追加で何も投入しなければ、水換えしなくてもいいんじゃないの?というくらい水がきれいです。
まとめ
初期投資費用は、どこを目指すかで変わります。本格的にアクアリウムを作ろうとすれば、こんなものでは済みません。
カクレクマノミを2匹、手軽に飼いたいということなら、私が購入したバクテリア製剤や試験薬を除いて検討していただければと思います。
私の購入履歴が何かのお役にたてば幸いです。