誰かに何か本を紹介するとすれば、最初の1冊目は絶対この本、みなさんご存知の全世界的なベストセラー、『7つの習慣』です。
『7つの習慣』とは?
- スティーブン・R・コービー博士 著
- ビジネスマンとして身につけるべき心の持ちようを教えてくれます
実はこの本を敬遠していました
私は本好きで、いわゆるHOW・TO本も嫌いではありません。この本は本屋でよく目にはしていたのですが、「なーんか、胡散臭い。」と手にすることすらありませんでした。いわゆる洗脳系の本と勘違いしていたのです。
転機は自分がチームを率いるポジションになったこと
自分でいうのもなんですが、一匹狼みたいな働きかたが好きで、そういう仕事の仕方をしてきました。 自分の責任範囲でミッションを仕上げればいいんでしょー、みたいな仕事の仕方をしていたような気がします。
ところが、チームを率いるとなると、自分の対応能力だけではどうにもなりません。チームのリーダーが個人としてのスキル・処理能力がそこそこあっても、チーム全体をカバーすることなんて、到底ムリですから、、、。
私は、チームを率いることになり、慌てました。
生まれながらのリーダーは本当に数えるほどだと思います。体育会系のリーダーは今や本当に時代遅れで、そんなリーダーシップは通用しない時代が来ています。我々の世代はそれで育ってきましたが、この先、『やれ。』でマネジメントしてる時代は確実に終わると思います。
で、カリスマも無い普通の人間が、それなりのチームを任された時、悩みますよね、、、。どうやって、自分の思うどおりに人を動かすの?みたいな。
それで、慌てて、マネジメントやリーダシップの本を読み漁ったのです。そうこうしていると、この本を本屋で手にしました。
この本に共感できるところ
この本は、マネジメントとかリーダーシップ論の本ではありません。『自分を見つめ直し、幸福な人生を送るための本』と言えるのではないでしょうか。最初の一読目から『ふむふむ、そうなんだよ。』と私が、修羅場をくぐりながら、感覚として思っていることがそんなに間違っていないんだと確認できました。
いろんな方が、この本のレビューを書いておられます。自分がこの本に共感できるのは以下のようなくだりです。
自分の考え方は自分でコントロールする
ビジネスマンであれば、トラブルに遭遇するのは当たり前。仕事が上手くいかないことだって、普通にあります。その時に、どう思い・どう考えるかが大事だと思います。
私が心がけているのは、『自分を客観的に見る』ということです。それなりの修羅場をくぐってきて、心が壊れてしまわないための自己防御本能のようなものです。
大事なことは、『感情に支配されないことです。』
不安・失望・怒りなどの、ネガティブな感情をさっと流すための工夫が必要です。ネガティブな感情に支配されやすいのは、ビジネスマンとしてどこか脆いと思います。人それぞれ自分のネガティブ感情に打ち勝つ手段を取られていると思いますが、私は、自分の状態を『中継』するようにしています。
- 今、自分は仕事でアッパって物事が見えていないようだ、とか
- とても怒っているけど、そんなに怒ることなの? とか
- すげー凹んでいるけど、気分上げること考えたほうがよくない? とか
自分を客観視できると、ネガティブ感情に長居しなくなります。とは言え、管理人も衝動的な怒りだけは抑えられないことがありますので、まだまだです。 心をコントロールできるようになると、ストレス耐性がUPします。ストレス耐性は、ビジネスマンとして要求される重要要素ではないでしょうか。
私も年を取ってきて、人を評価する側になってきましたが、ハードな仕事はストレス耐性のある部下にしか任せられないと思います。
『彼はストレス耐性が強いよね。』〜 私はこう言われたら嬉しいです。
なりたい自分を明確にイメージする
人生において、一番大事なことに思えます。
『どう生きたいか』を強烈にイメージし、それに近づいていくための努力をすることが人生そのものではないでしょうか。
強烈にイメージしなければ、なりたい自分に近づくための方法論もイメージできませんし、近づくための努力も続きません。これをできるかできないかで、人生は豊かになったり、ならなかったり、結局は自分の考え一つなのだと思います。
私も偉そうなことは言えませんが、なりたい自分をイメージしてコツコツやった結果、それなりの成果が出たものがいくつかあります。
- 仕事 → 『経営コンサルタント』になるのが夢でした。そこには及びませんが、ずっとイメージして勉強を続けたので、それに近い仕事ができています。
- 趣味 → 『ギターを弾けるようになりたい』と思いたち、30代後半からギターを始めました。なんちゃってギタリストですが、ライブも何度も経験し、人生の生きがいと思えるほどの趣味となりました。
- ダイエット → 今の体型は身長170cmで体重は60kgを切ったり・超えたりという水準です。かつて70kgを超えていたことを考えると、体型は劇的に変わりました。
- 追加スキル → 現在『英語』勉強中です。これはまだ形になっていないので、現在進行形です。とはいえ、1年くらいでTOEIC800点超えはしました。
英語界にいる先輩はじめ皆様はストイックな方が多く、皆様、明確なビジョンをお持ちなのではないでしょうか。見習いたいものです。
改めて申し上げます。『自分はこうありたい。』と強く思うのは、出発点です。思わなければ、何も始まりません。
やるべきことの優先順位をつける
『仕事ができる』という方を眺めていると、共通していることがあります。それは、本当にやるべきことからやっているということです。
この本を読んで、4象限のマトリックスの考え方を参考にして欲しいのですが、自分が本当に優先してやるべきことは何なのか、と考え優先順位の高い仕事に労力を注ぐことはとても重要です。
急いで対応を求められていることと、本当に重要なやるべきことは違います。
急いで対応を求められそうなことを予見して手当し、本当にやるべきことに注力できるのが優秀なビジネスマンです。結果を出すビジネスマンは、本能的にコレがわかっていると思います。
プライベートでも同じコトが言えます。限られた時間を『なりたい自分』に最大限投入することを考えれば、結果は何らかついてきます
自分の力を磨く
『なりたい自分』に近づくために、無駄な時間を使わず、『優先順位を決めて』取り組むことが、人生を謳歌する秘訣なのではないでしょうか。そのためには、自分を常に追い込んで、レベルアップすることが必要だと思います。
何かを習得することは、そんなに簡単なことではありません。1万時間使えば、何でもそれなりにと言われますが、経験からして的を得ていると思います。自分の力を継続的に磨くためには、やり続ける意思が必要です。
まとめ
環境が、、、職場が、、、上司が、、、部下が、、、と言いたい気持ちはわかります。プライベートでも、友達が、、、妻が、、、子供が、、、あると思います。
その全てを変えることは難しいのですが、自分の気持ちは変えられます。
ポジティブに、目標を明確にして、やるべきことに割く時間を最大限にすれば、100%とは言いませんが、人生は豊かになります。
『これでいいや。』『仕方がない』『どうせ変わらない』と思うことは、本当にもったいないですよ。
この本は人生をポジティブに考えるヒントを教えてくれます。管理人の実体験から申し上げても、とても理に叶っています。
私は、修羅場をくぐりながら、痛い思いをして、こう思えるようになりましたが、もっと早く知りたかったです。ということがこの本で体系的に整理されています。
社会人なら、読んで間違いのない本だと、絶対の自信を持っておすすめします。ここで書かれていることを実践できれば、本当に満足の行く人生を送れると思いますので、若い世代の方に是非読んで欲しいと思います。