こんにちは、Garoです。やり直し英語学習を初めて3年目に突入しています。「使える英語」を目指して試行錯誤の日々を送っているのですが、最近は、英文解釈にどっぷりハマっています。この度、ようやく「英文解釈教室」シリーズを完読出来ましたので自分の学習を記録してみました。
私の学習歴はこんな感じです
- 1年目 TOEIC中心に勉強(800点超え)
- 2年目 NHKラジオ英語講座
- 3年目 今、ココです
なぜ英文解釈なのか
英語を読むことから逃げる自分を変えたい
私には英語を拾い読みする癖があります。試験では何となくわかれば点数が取れるため、私のように読解力が怪しくても、TOEICではR400点を取れました。しかし、その程度の読解力では、まともに英語が読めません、
ちなみに、私が目指したい「読める力」とは、辞書を引き引き、時間を掛けて読むということではなく、英文を頭から読みこなしていく力のことです。
これでも、力をつけようと、色々試してみたのです。そして、その大半は途中で投げ出してしまいました。
敗因は、自分のレベルに合わない背伸びをしたことにつきると思います。
読めない英文ばかりを読もうとして、読めないから敗北感を覚え、読むことから逃げてしまうということが続いていました。
多読多聴のやり方がわからなかった
英語学習の王道の一つは多読多聴といいます。
私もその考えに賛成してして、実は、2年目のNHKラジオ英語講座は多読多聴のつもりで取り組んでいました。1年間、取り組んでみて、ヒアリングの方は効果が上がったと手応えを感じる一方、読む力には大きな変化はありませんでした。
ラダーシリーズも読んでみました。「WONDER」という話題になった本も読んでみました。わからない単語の意味はすっ飛ばして、本の内容自体は楽しめるのですが、「読めている」感覚が無いため、続けられないのです。
ここで選択肢が2つあったのだと思います。
1つ目は、自分が本当に読める英語だけを使った本から読み始める
2つ目は、脳みそを鍛えて、精読できる力をつける
私が選択したのは、2つ目の選択肢でした。1つ目の選択肢は「飽き」が来そうで、長続きしないような気がしたからです。
英語のニュースを読みたい
「英語」のニュースが読みたいと、やり直し英語を始めた頃から憧れています。
英字新聞を定期購読してみたものの、続きませんでした。
よく英語のニュースサイトを開けてみますが、日本人向けに作ってあるサイト以外は途中で投げ出してしまいます。
英語を学習するものにとって、英語で世の中の動きを知るということは一つの目標と勝手に思っており、いつまでも届かない自分の実力をもどかしく思っていました。
「いつかは、、、。」「時間ができたら、、、。」と負荷の掛かる読解力強化から逃げていたのです。
なぜ「英文解釈教室」だったのか
まったくの偶然でした
私は、本屋さんによく行きます。英語だけではなく、ビジネス系の本も興味のある本は読むようにしているからです。ある日、ビジネス系の本を求めて本屋さんに行きました。これという決め手を欠く中、ついでに英語コーナーも覗きに行くと、こっちの方が「どれにしようか」と欲しい物だらけで、、、。
英語学習者、「あるある」ですね。
「英語解釈教室」に狙いを定めていた訳ではありません。英文解釈の世界では超有名な本くらいの認識しかありませんでした。
この時、お恥ずかしながら、3冊の英語本を買ってしまったのですが、「英文解釈教室」はついで買いでした。「そろそろ読む力もつけないとなー」とやる気満々で、中身を確認せずにジャケ買いしました。
再び、英語学習者、「あるある」ですね。
そして、家に帰って気づいたのです。自分が「英文解釈教室」のつもりで買った本が、「テーマ別英文読解教室」であることに。
結果的には、コレが幸いしました。最初に英文解釈教室を買っていたら、多くの皆様と同じく、途中で投げ出していたと思います。
テーマ別英文読解教室を開いてみると、最初の長文から、さっぱり読めませんでした。「これを読めるようになりたい。」と最初に思えたことで、最後まで学習を続けようとするモチベーションを保てました。
私の学習ルート
英文解釈教室(入門編)
その日、ソッコーでこの入門編を買いに行きました。
文法や英文読解を真面目に勉強してこなかった私には、これでも最初は難しかったです。
自分の場合、1周するのに10時間くらい掛かりました。3周しました。
英文解釈教室(基礎編)
次に基礎編に取り組みました。
自分の場合、1周するのに8時間くらい掛かりました。
しっかり身につけたかったので5周しました。
初めてのことでしたが、同じ先生のシリーズを続けることにはメリットがあります。それは先生の教える癖があり、先生の教えたいことが、本は違えど、何回も繰り返されることです。この本をみっちりやったおかげで、伊藤和夫先生を信じて進めてみようと腹がくくれました。
テーマ別英文読解教室
入門編・基礎編を経て、この本に取り掛かりました。最初は全く読めなくて、本当に辛かったです。
自分の場合、最初は1周に25〜6時間くらい掛かっていました。
完璧に読めるようになったと自信が持てるまで、5周必要でした。約2ヶ月、これだけに取り組みました。「それなりに難しい本を読めるようになった。」という自己肯定感が働き、英語学習につきまとう「飽き」がこなかったのは幸いでした。
英文解釈教室
本日、1周目を読み終わりました(2019年10月20日)。
要した時間は46時間と30分。日数は約2週間でした。英文解釈シリーズだけで4ヶ月は使っています。これしかやっていません。正編はあと何周するのかわかりませんので、あと数ヶ月はこのシリーズとの付き合いが続きそうです
伊藤先生の本も4冊目になると、先生の解説の癖にも慣れ、先生の日本語で戸惑うことは無かったのですが、とにかく難しかったです。
難しいのですが、この本にたどり着くまでの3冊の延長線上にあるため、頭は使うのだけれどもゴリゴリ辛いということはありませんでした。
むしろ、読み進める程に新しい発見があり、勉強する楽しさを久しぶりに思い出しました。結果、適当になっていた平日学習が復活し、朝は4時台に起きれるようになりました。夜は、ビールを飲むのを極力後回しにして、この本を読みました。
このシリーズを読んで得られたものは
速読は精読の延長線上にある
よく言われることですが、実感としてわかります。
ちなみに、この4ヶ月、全く音読をしませんでした。黙読だけで、頭から読みこなしていく訓練を続けると、間違いなく読むスピードは上がります。
本日から早速、「英文解釈教室」の2周目をスタートさせました。2周目の工夫として音読を試してみましたが、音読すると読むスピードが落ちます。英語4技能を考えると音読も効果があると思いますが、読む力に限って、音読より黙読のほうがスピードが付くと実感しました。
英文を頭から読むための武器が増える
英文を頭から読むための頭の働かせ方をこのシリーズは教えてくれます。
単語の固まりや掛かり方の訓練がたくさんできるため、引き出しが増えることは間違いありません。
英単語・英文法の重要さを再認識する
本シリーズで身に付く英単語・英文法はたくさんあります。
「英文解釈教室」を進めながら、人生でこんなに辞書を引くのは初めてというくらい辞書を引きました。やり直し英語の教材は親切なものが多く、語彙の注釈が豊富で意外と辞書を引かないものです。
辞書を見ると、自分が知っている単語でも、全く違った語感を持つ単語はたくさんあります。英語が理解できるということは、前後の文脈から、一つの単語の様々な意味のうち正しい語感を感じ取れることなのだろうと改めて感じました。
また、英文解釈を進めれば進めるほど、自分の英文法の穴が気になります。体系的にきちんと勉強していないため、英文法もどこかで網羅的に勉強したいと改めて決意しました。
自己肯定感は半端ない
低次元の話で申し訳ありません。
英語が読めない自分にコンプレックスがありました。今でも、決して読める訳ではありません。しかし、「英文解釈教室」に書いてあることがほぼ理解できたということは、読む力を上げる入り口には立ったと感じています。
この流れを途中で切らさないように、読む力を上げていきたいです。
多読多聴の方向性が見えてきた
現在、通勤時間を使って、多読多聴の1つ目を試みています。
椅子に座っている時は、精読に充てるため、通勤時間でできることを考えた結果、高校生用の長文問題集でいい本を見つけました。
大学受験用ですが、中学レベルの単語で作られていて、音声で聴いています。初見で95%は理解できる簡単な内容です。難しい英文は家で勉強できているという心の余裕が、精読以外はもう一度簡単なところから始めようという気持ちにさせてくれました。
多読多聴は、難しいのは止めたほうが良いと思います。ほとんど聴き取れる・読み取れる内容のもので、繰り返し語感を感じ取る方がはるかに効果的ではないかと考えます。難しい英語は精読、簡単な英語を多読多聴という流れが作れたらなぁと考えています。
2つ目は現在検討中です。どこかで単語を積み上げる必要があると考えています。単語帳はあまり好きではないため、何かを読みながらボキャビルしていく方法を取ると思います。それは、「英文解釈教室」を卒業してのお楽しみとします。
このシリーズはどんな方にオススメできるのか
正直なところ、まともに読解の勉強をするのが初めてで、他の有名な本に取り組んだことが無いため、比較ができません。
一つ言えるのは、やり直し学習を始められて間もない方にはオススメできません。入門編でも嫌になって、二度とこのシリーズを手に取ることが無いかもしれないからです。
自分がやってみて、自分の感じた難しさをベースに「英文解釈教室」シリーズをオススメできる方を想定してみました。
- どうしても読む力をつけたいと思っている方
- 伊藤和夫先生を信じてついていける方
- 英検なら2級レベルをクリアしている方
- TOEICなら800位の方
- まとめて時間を割ける方
最後に
英語の学習に正解はないと思いますが、多くの方々が通って来た道に安心感はあります。「英文解釈教室」シリーズは受験用の参考書ですし、刊行されたのが相当昔ということもあり、批判的なコメントもあります。
私の場合は、相性が良かったのでしょうか、他の教材に浮気心は湧きませんでした。このシリーズをやり続ければ力がつきそうだと、途中から信じられるようになったからです。
易しい教材ではありません。しかし、時間をかける覚悟があれば、見返りも大きい教材だと信じられます。今年の英語学習に充てられる時間は、全てこの本に捧げても回り道には思えません。
せっかく、1周できましたので、「英文解釈教室」をコンプリートできたと自信を持って言えるよう、周回を重ねたいと思います。